アツシ ナカシマ 2019年春夏コレクション - 音楽と共に移り変わるファッションに目を向けて
クラシックであることをブランドコンセプトの一つに掲げる、アツシ ナカシマは今季「リバイバル」をテーマに60年代にフォーカスを向ける。ミラノデビューより堂本剛が音楽活動をする「ENDRECHERI」のサウンドをショーミュージックに起用するなど、かねてから音楽に親交が深いデザイナー中島篤が目を向けたのは、ファンク・ディスコ・ソウル・R&B・ロカビリーなどの音楽カルチャー。ファッションとリンクして移り変わる、音楽シーンも一つの着想源とした。
堂本剛とFashion & Music Book 2018.11.3
(ラジオのフルレポはつよしんぐわーるどへ)
ナカアツが毎年のように「また音楽やってくれませんか」と言ってきてくれるんで「おぅいいよ」って言って「今回どうすればいい?」って言ったら、「今回テーマはFUNKでいくんで」って言うから「めっちゃ寄せてきてるやん」と思いながら「いいの?FUNKで」って言って「はい」っていうことだったんで「どういう感じ?」って言ったら「お任せします」って言われてんけど「服を、今出来てる段階のやつ見せて」って言って。
音楽と一緒なんですけど、バタバタなんですよ、ファッションもね、ギリギリまでやってるっていうか。音楽もギリギリまでやるから。無限やからね、作る側からすると。これをやっとけばいいラインにいくってのも、もちろんわかってるし、でもそれやってたら他と一緒やし、誰がやってもできるやんとか、やっぱり作る人間は色んな事思うんですよね。プライドとかじゃなくて、自分が育ってきた環境とか、出会った人々とか、“今の自分”っていうものを反映すると、そういう人たちへの感謝も含めていろいろが滲み出ていくっていうかね。だから、みんなは安パイでこれやるけど、でも、僕はやっぱこれが好きだからこれやってみたい、とか、そういう“自分を信じてあげる”っていう作業でもあるんですよね、ものを作るって。だからそれにやっぱりこう賛同してあげたいっていうか。 彼は今回こいういうイメージっていうのを、もう曲はちょっと作り始めてた段階で聞いてたんですけど、でまあ「一応今できてんのこんな感じ」って送ったら「全然大丈夫です」っていうことやったんで、そのまま進めたんですが。
今回は、僕は僕で自分のローカル“奈良”っていうものをちょっとスパイスで入れて、そのチベット感とか奈良感とかを入れてみたり。だから鐘の音”コーン”って音とか、いろいろ足してったりしたんですけど。今まで僕が作ってきた音楽を全部解体して、ドラムはこの曲でベースはこの曲でってどんどん組み合わせていったんですよ。それで一曲仕上げてっていうのを、×3作って、っていう状態だったんですよ。一番最初に流れてる僕のギターは、『shamanippon~くにのうた』のギターで…とかっていう感じで、どんどんこうパズルで。本来は、ベースとドラムをその曲じゃないものにすると合わないと思ってたんですよ、相当果てしない作業をやろうとしてんのかなっと思ってんけど、ぱってハメたら、何か知らんけど不思議と、決めとかフィルってあるんだけど、ツツーツーストストダダドンバーンとか、ベースのドウィードウィーストドドドドゥ―ンみたいな。これフィルっていうんですけど、フィルの場所なんか一緒なったりするんですよ。で、おー!ってなって。全然合わせる必要なんもないやん、みたいな。リージョンっていって、その音源のデータをぺってただ貼ったら、全部、そういう曲を演奏してるかのように始まるっていう、うそでしょ?みたいな、あと、ブレイクもブレイクになってたりとか。え?!っていう。曲変えてるから、本当は何小節かはみ出たりとか、ドラムはブレイクしててもベースは弾いてるとか絶対あるんですけど、嘘やろ?っていうことがいろいろ起きまして、おもろいなーっていう。
ちょっとそこで、ハイブリッドしようっていうところで、混ぜ合わせて、で、自分の過去に作った曲を混ぜ合わせて新しいオケを作るっていう、ちょっと遊んでみてたんですよ。1回アルバムでそういうようなことできたらなーと思ったりしてまして。そうすると、ミュージシャンのプレイの時間はいらなくて、僕がそれに対してまた新しいメロを作って歌詩を作れば、そのまま CD も出せるしとか、そういうことを、まあ1曲か2曲かな、たぶん限界はね、多くて2曲かもしれないけど、なんかそういうのも作れたら面白いかな〜なんていうことをちょっと前々から思ってたんで。ENDRECHERIをまた再始動しようの時に。今回そういうインストやけど、ちょっと試みで遊んでみようかなと思ったら、意外と面白くできて、楽しかったですねー。
今回キーボードのgakushiくんのアドバイスもいただいて、ガクちゃんといろいろあーだこーだやりながら作ってったんですけど、面白かったですね。その間もホットケーキの話は何回も出ましたけどね。「あそこのホットケーキ美味しいよ」「いいですねー」みたいな。ずっとそんな話ししながら。で、初日かな、すごい糖質を摂りましたね、二人で。プリンをいっぱい食べましたねぇ。「ここのプリン美味しいからちょっと行こう」って一緒に連れてって。「おいしっすねーこれ」「おいしいよね」なんて言いながら、インスト作ったってことなんですけど。やっぱ糖質はヒラメキに必要な時がありまして。摂りすぎるとボーっとしちゃうけど。まあそんなこんなで、ナカアツも喜んでくれたということで、メッセージもナカアツからもいただいたんで、まぁまた何かあったら声かけてください。
ATSUSHI NAKASHIMA オフシャルツイッター2018.11.4
11月3日の堂本剛とFashion&Music Bookにてショーミュージック製作過程について語っていただきました。 剛くんには、いつもショー前にカッコイイ音源を送ってくれて、製作に疲れて辛い時に刺激とやる気をもらってます。またいいショーを創りあげたいですね。