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平安神宮ライブ 2016
テーマ「怒りを越えた悲しみ、悲しみを越えた涙
2016年8月26-28日(3公演)

◆会場

京都・平安神宮 特設舞台

DVD/Blu-ray

祈望 平安神宮 奉納演奏史 2014-2019」DISC3

メンバー

十川ともじ

SWING-O

竹内朋康

佐藤タイジ

鈴木渉

Duttch

スティーヴエトウ

かわ島崇文

SASUKE

溝田喬士

平岡恵子

Tiger

Olivia Burrell

TAMA

HACHI

セットリスト

I gotta take you shamanippon

Clap Your Mind

Believe in intuition...

TUKUFUNK

INTER

音楽を終わらせよう

Paint it, fill it with love

NIPPON

これだけの日を跨いで来たのだから

Gotta find the way to go!

◆“世界的に見ても比類なき音楽像”
既存の曲たちを全く違うアレンジで聴かせてくれました。スロウでジャジーなグルーヴでオーディエンスを魅了。剛さんと仲間たち - とてつもない表現力をもったヴォーカリストと百戦錬磨のトップミュージシャンたち - が共に音を奏でたら、無限大に新しい音たちが生まれてくるのを実感したライブ。初日は『これだけの日を跨いで来たのだから』の時に雨が本降りに。剛さんが反対サイドに移動すると一斉にカッパを着こむファン(笑)でも剛さんやバンドの皆さんはびしょ濡れに。雨の中、上昇するリフトでギターをかき鳴らす剛さんの幻想的な姿。高所恐怖症なのにファンのために本当にありがたいです。自然や天候も、平安神宮ライブのそのときにしかない演出の一部。「BARFOUT」山崎二郎氏に“間違いなく今年ベスト1ライブ”、「音楽と人」三宅正一氏に“過去最高に艶艶しく、セクシュアルな魅力と雅趣に富んでいた” “世界的に見ても比類なき音楽像”と評された、素晴らしい3日間でした。

つよしんぐわーるどライブレポ

8月26日   8月27日   8月28日

メンバーの皆さんのツイートまとめ

◆堂本剛とFashion & Music Book 2016.09.17つよしんぐわーるど

 

今回は「怒り」をテーマにいろいろ演出させていただいたんですよね。

人の感情がどこに行きたがっているとか、どこにあるのかさえわからないっていうか。みんなあまり物事を考えずに先走っていたり、言ってしまったり、行動してしまったりしているような気がしてならない。そんな日常が本当に蔓延しているな、とちょっと感じていて。

「怒り」というテーマなんですけど、なんかもう怒りを通り越した「悲しみ」、そしてその悲しみの果てにある「涙」みたいなものを、そういうものを訴えたいな、と。

今の僕たちは、泣いているわけではなくて、見えない涙を流しているような、なんかそんか気がすごくして。いろいろ汚い言葉を並べる人もそうだし、卑劣な行動に出る人もそうだと思うんですけど、そういう人たちすらも、本当は泣いているんじゃないか、というような気がしてくるくらい。そうでないとおかしい、なんか人っぽくないよね、みたいな。もはや人を忘れた物体というか、ちょっと恐ろしい感覚がするような日常が本当にあるなぁと思って。

言葉だけが先走っていったりとか、その言葉にまた人が影響されて、最初は少数だったのにそれが群衆になってすごいチカラになっていっちゃったりとか。なんか燃えるっていうこの恐ろしさっていうんですかね、そういうものを凄く感じるし。もう一度、ひとりひとりの話をしないといけないような気もするし。

音楽を終わらせよう』という曲を入れたんですが、あれは当初から思いついた言葉を喋って歌って、みたいな歌だったんで、自分がインスピレーション湧いた時は言葉を少しずつ変える。僕がすごく強烈に言いたかったことがあって。その曲の中で、この地球というものを抱いていずれ他の星の人たちと愛し合うとか恋をする、みたいな。そんな日が必ず来るから、僕らは今をちゃんと愛をもって生きなければいけない、みたいなことをリリックにちょろっと入れたんです。それを凄く言いたかったんです。僕らだけの東京じゃない、奈良じゃない、みたいに生きていたいな、と。時代が進んで他の惑星から生命体がやってきて、その人達と恋をする可能性だってある。その人たちが「お〜地球人、めっちゃいいやん」って言うようなことを僕らは生きたほうが良くないかな。

この楽曲は、自分がちょっと苦しかった時に、セッションで生まれた曲。今、本当に苦しい時代、皆なんか生き辛いんだろうな、みたいな。皆が自分の事のように色々考えられたらいいのになぁと思って。オレのことじゃないし、私のことじゃないし、ぐらいに簡単にきつい言葉を並べちゃうのがどうかな?っていう。それは攻撃と一緒な気がする。そういうことを何気なくぽんって言ったりしてる。道を歩いていたら急に棒で殴られた、みたいな、攻撃と一緒な気がするんですよ。そしてその攻撃を皆がよしとしてる感じがして、すごく恐いなと思うんですよね。

みんなが同じ考えで生きるのは難しいですけど、だから平和なんて来ないんだなって、どこかで諦めて、みたいなのはありますけどね。なんかまだ間に合うような気もするなって思うところもいっぱいあるから。これは間に合わせたいな、と思って色々言葉を選んで唄うんです。少しでもなんかそういうチカラが働けばいいな、ぐらいの気分で。オレが世界を変えるぞ、なんて思って歌ってはいないです。

3日目に『これだけの日を跨いできたのだから』の時に泣きそうになって。あの人、この人、その人、って、色んな人を思い浮かべながら歌ってて。その人が生まれてきて、その人の人生をただただ生きているだけやかから。その人が素直に無垢に純粋に生きているっていう。それをなぜ人々は分かち合えないんだろうって。一生懸命生きているだけやのにな〜って。いろいろ胸に熱くなるものがいっぱいあって。

◆主な掲載誌

月刊ソングス 10月号 vol.166

音楽と人 11月号

BARFOUT! 11月号 vol.254

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