◆シークレットゲスト
屋敷豪太さんの呼びかけで集まった「個性的かつ腕利きミュージシャンたち」の「音楽の力を信じ、星に祈りを捧げるオムニバスライブ」に、親交が深い堂本剛さんがシークレットゲストで登場!
「エンターテインメントにできること」。
正面のスクリーンには、意思表明とも問いかけともつかない文字が浮かび上がっていた。何ができるかなんて、きっと誰も明確な答えなど持ち合わせていないのかもしれない。それでも、何か、できるはず。音楽を生業とする人々が抱くひたむきな思いが、この1行にこめられている気がした。
「すべての人の心に明るい光が差しますように」というオープニングのナレーションを引き取って、緩やかで深いビートが流れ出した。「音楽の力を信じ、星に祈りを捧げるオムニバス・ライブ」。ともにいい時間を過ごそうと集まった人々の心が、たゆたうような音にシンクロしていく。
グルーヴを力強く引っ張るのは、イベントの総合プロデューサーである屋敷豪太と、彼の呼びかけで集まった個性的かつ腕利きのミュージシャンたちだ。観客をすっかり酔わせておいて「ようこそ。司会進行の・・・」と、照れ気味に語り出した屋敷に、一瞬みなクスッとなったが、きちんとしたこの仕切りが、実に気持ちよかった。(中略)
続いて呼び込まれたのは、屋敷と交流が深いことから急遽出演が決まった堂本剛。「愛の詰まった場所で歌うことは、人生の重要な指命だと思っています」と、「ソメイヨシノ」、「街」といった重厚なナンバーを披露。ブッ飛んだのは「Love Is The Key」だ。テレキャスから繰り出されたのは、ブルースマン以外の何者でもないという独特のプレイ。これは実に新鮮だった。
◆堂本剛とFashion & Music Book 2011.07.23
僕としては、ほんとに簡単にフェスにぽんと出れるわけではないので、(関係者の)皆さんの努力が無駄にならないようにと思ってステージに立たせていただきました。
言葉では届かない、音楽が大好きだっていうことだったり、東北の人たちには届かないかもしれないけれども届くかもしれない、というような思いで音を鳴らしてみたり、させていただきました。豪太さんがいろいろ動いてくださった部分もあって、実現しましたし、ファンの方も大きな賭けでもしかしたら僕なんじゃないかということで会場に来てくださっていました。