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33分探偵 インタビュー2

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堂本剛・福田雄一 のインタビューはコチラ

武藤リカコ役 水川あさみ

Q 最初に『33分探偵』の話を聞いた時、どう思いましたか?
最初はタイトルの「33分」が何のことかわからなくて、後に本編の放送時間だと聞いて納得すると同時にそれがタイトルってすごいなって驚きました。

Q 物語を知っての感想は?
脱力系サスペンスと言われてましたが、私の中ではコメディでしたね。

Q サスペンス要素は感じましたか?
一応、事件も起こりますし六郎くんも推理も真剣にやっている。そういう部分はサスペンス…なんですかね(笑)?

Q そう…かもしれません(笑)。
台本を読んでいても最初の数ページは2時間ドラマのように事件が起こりそうな雰囲気が感じられるんです。ただ次のページに進むと「んん!?」ということばかりで。

Q 「んん!?」というのは?
言葉にするのが難しい感情がわいてきます(笑)。これは劇中の1シーンなの?、このセリフを言うの?みたいな疑問が多々あります。

Q 先の展開が予想できない?
そうですね。そういう意味ではサスペンスかもしれません(笑)。本当のサスペンスドラマならある程度事件の経過や犯人も推理できるけど、六郎くんの発想はかなり難解なので予想不可能。難しさでいえば本物のサスペンスドラマ以上かもしれません(笑)。

Q 難解度のレベルが高いんですね。
六郎くんの発想が、ですけど。登場人物の私たちも視聴者の方も犯人は最初にわかっている状態から六郎くんの"犯人探しの推理"がスタートする。とても新しい展開だなと感じます。

Q リカコはどんな人物ですか?
一言でいうと変わった子です(笑)。ツッコミを入れてるから一見普通の感覚を持ってるように見えますが、それでもあの六郎くんと大田原警部にしっかりついていけてる。その時点で普通ではないと思います。

Q 演じるうえで意識していることは?
リカコは常に冷静にツッコミを入れてますが、それ以外はとても感情の起伏が激しい子なんです。2話の別荘シーンでも急にテンションが上がってましたし、今後は感動屋さんな一面も出てきます。ギャップを出せるように、メリハリをつけるように意識してますね。

Q リカコと六郎はどのような関係だと思いますか?
助手をしているくらいなので信頼しているんです…よね(笑)?

Q 水川さんの好きな色は?
ピンクです。特に理由はないんですけど、服以外で身につけるものや小物などはピンクです。携帯は絶対にピンクにしてますね。

Q リカコが六郎を信頼しているのはどうしてだと思いますか?
私にはわからないです(笑)。ただ六郎くんのことも大田原警部のことも本当に信頼しているので、きっと目には見えない絆が3人にはあるんだと思います。

Q 水川さんから見て六郎と大田原警部の魅力とは?
六郎くんは33分もたせることに必死になっているところでしょうか(笑)。大田原警部は正義感のある熱い人ですね。六郎くんのことが大好きで、それゆえに六郎くんの言うことにいちいち筋を通そうとして「そうだったのか!」って言ってるんだと思います。結局は通らないことの方が多いんですけど(笑)。

Q 堂本剛さんとの共演のご感想は?
デビュー当時、映画で共演した時にお兄さんのように接してくださった人なので今回も最初から安心して現場に入れました。

Q 漫才コンビのような掛け合いをしているという目撃談があります(笑)。
同じ関西出身ということもあって会話がついついそうなってしまうのかもしれません(笑)。ただ劇中ではリカコが突っ込んでばかりですが、実際は突っ込まれることが多いです。

Q 高橋克実さんとの共演のご感想は?
「漫才コンビのような~」の目撃談は高橋さんですよね?他人事のように話してますが、実はそこに高橋さんもしっかり参加してるんですよ(笑)。高橋さんは朝の10時と夜の11時になるとどうやら眠くなるようで、その時間になるとぐったりしてます(笑)。堂本さんがお兄ちゃん的存在とするならば、高橋さんは同じマンションの1階上に住んでいる顔見知りの方という感じでしょうか(笑)。

Q 遠いですね(笑)。
いえ、親しくておもしろいご近所さんです。

Q 現場から3人の笑い声がよく聞こえます。楽しそうですね。
"くしゃみ早出し対決"のほかにも、ティッシュを薄く裂いて片側を鼻に入れて"息でどれだけ長く吹き上げられるか競争"もしました。それを動画で撮影もしたんですよ。

Q …楽しそうですね。
ドラマ本編のみならず、合間もどうでもいいことを一生懸命やってます(笑)。

 

Q 現場の雰囲気はいかがですか?
楽しみなシーンが多くて、寝れない日が続くハードスケジュールの中でも翌日の現場に早く行きたいという気持ちになります。スタッフとキャストが一丸となってくだらないことに力を注ぎ、同じところで笑う。みんな体力的にはかなりしんどいはずなのにベース(撮影中、監督やスタッフがいるスペース)からは常に私たちの芝居を見て笑ってくれる声が聞こえるって幸せだなって思います。

Q 水川さんの特技は何ですか?
最近この現場で発見したことなんですが、美輪明宏さんのモノマネができます。意外に好評なんですよ(笑)。

Q 脱力系サスペンス(コメディ?)は初挑戦ということでしたが、実際に演じられていかがですか?
こうすればおもしろいだろうなというイメージはありますが、それを演技にした時に視聴者の方におもしろいと思ってもらえるのかどうかがわからなくて不安に思うことがあります。表現方法にしても悲しいやつらいは自分の中に同じ感情をおくことで表現しやすくなりますが、感情より勢いやタイミング、声のトーンや大きさなどいろいろな要素がうまい具合に合わないとおもしろいっていうのは表現できないように思えてとても難しいです。

 

Q "おもしろい"の判断は難しいですね。
ベースにいる監督やスタッフの笑い声をバロメーターにしてます。笑ってるのを聞くと大丈夫なんだって安心しますね。

Q 福田監督から要求や指示はありましたか?
私の場合ツッコミのセリフが多くてつい変化をつけたくなるんですけど、考えると度合いがわからなくなってやり過ぎになってしまうことがあるんです。そういう時に「もっと普通に」「声を小さく」などさじ加減やタイミングの指示があったりします。ただ基本的には信頼してくれているようで任させてくださいますね。

Q 制作発表では"自由演技"があると発言がありましたが。
例えば2話の、別荘のセキュリティーの説明を受けるシーンでは"不動産を見に来ている人のイメージで"とだけ記されていて、現場で「あとは自由演技で」と言われるんです。指示は「褒めまくってください」だけで、いざ本番が始まったらカットがかかるまでみんなで必死につなげるんですよ。

Q かなり大変そうです。
みんな直前まで黙りこんでどう動くか考えてました(笑)。空気を感じること、瞬発力などいろんな部分が試されている気がします。

Q ずいぶん鍛えられたのでは?
そうですね。難しさを痛感しつつ、それを求められるということは自分が少しは成長しているからかなとやりがいを感じてます。新たなジャンルに挑戦できるチャンスなので、頑張らなくちゃだなと思ってます。

Q 好きなシーン、印象に残っている出来事はありますか?
毎回のラストにある"自分ストップモーション"(自ら動きを止めて制止画像のようにしているシーン)が大好きです!もうあのシーンのために日々の撮影を頑張ってるといっても過言ではありません(笑)。そもそも全然止まれてないし、笑っちゃうんですけど、それが楽しくて楽しくて。5話のラストは特に気に入ってて思い出しても笑っちゃうほど。どんな映像になるか楽しみにしてください。

 

Q 水川さんがリカコに今後望むことは?
リカコには変わって欲しくないです。妙に冷静になるといろんな状況に「間違ってるだろ!」とつっこんでしまい、ドラマが33分もたなくなってしまいそうなので(笑)。

Q 『33分探偵』の魅力、今後のみどころをお願いします。
難しいですね(笑)。やはり全体から漂うグダグダ感でしょうか?それだけに軽い気持ちで見られるし、一方では細かいこだわりや小ネタがたくさんあるので何回見ても新しい発見があって楽しめると思います。見ている方の週1回の楽しみになってもらえればいいなと思ってます。

Q もし自分に困ったことが起こったら六郎に依頼しますか?
しません(即答)。六郎くんは解決までものすごく回り道するじゃないですか。自分が困った状況にいるなら答えは一刻も早く知りたいし無理ですね(笑)。待てません!

 

茂木刑事役 戸次重幸

Q ここまで茂木を演じてこられていかがですか?
通常、映像でのお芝居は"どれだけ自然に演じられるか"が要求されること多いのですが、舞台のようなオーバーな芝居のままでいいという監督の素敵な演出のおかげで存分に楽しませていただいています。自分の中にあるもので勝負ができる、この楽しさと言ったらもう!

Q これまでとは違う楽しさがある?
楽しさでいえば、これまでで1番と言っても過言ではありませんね。

Q 茂木刑事はどのような人物ととらえてますか?
最初の段階から福田監督に細かい設定を聞いていて。まず"常に寝ぐせがある人"であると。

Q それが1番?
はい。当然、僕も最初に聞いた時は「なぜ朝家を出るときに直さないんだ!」と疑問に感じたんですが、察するに画面には映らないところでよく寝ている人なんだと理解するようになりました。朝家を出る時にはきちんとしているけど、通勤や捜査で移動をする際に電車の中とかで寝てしまって寝ぐせがついてしまうんです。だから寝ぐせは毎回新鮮なものだと考えてください。

Q 謎の設定ですね。
ビジュアル面でいうと他にも「刑事なのに時計はしません」というのもあります。あと、気付いている人は少ないと思うんですが初回からベルトのバックルがすごいことになってます(*かなりゴテゴテした大きなバックルのベルトを着用)。これ、どう見てもジーンズに通すようなベルトでスーツにはまったく合わないんですよ。さらに個人的に気に入ってるものに"警視庁プリントシリーズ"があります。初回に出てきた警視庁タンクトップをはじめ、警視庁パジャマもあります。…シリーズと言ったものの2つしかありませんね(笑)。でも明らかに既存のものではないので、茂木がアイロンプリントとかで作ってる。その姿を想像すると健気さすら感じますよね。

Q そして、やはり茂木といえば走る姿が印象的です。
聞き込みといえば走る。刑事とは走るものだ。という古い時代の、しかもすごく狭い範囲の刑事ドラマを刑事本来の姿と信じて、まっとうしている人です。非常に愛くるしい人です。

Q 歩いてもいいのに、なぜ走るのでしょう?
それで仕事をしているつもりなんですよ。前提には走ることは大好きということもありますが、"聞き込みをする人のところまで走ること"が好きなんだと思います。犯人を追いかけるのも好きなんでしょうがなかなか犯人にたどり着かないので、もっぱら聞き込みが多いですけど。

Q たくさん走っている割に足は遅いようですが…。
失礼な!僕が本気を出せば陸上部やガチャピンやムックにも勝てますよ。全力で走ってるように見せてわざと負けるという高度で難易度の高い芝居を要求されて、それを見事にこなしていると言ってください(笑)。

Q 戸次さん自身は足が速いんですね。
まあ、そういうことになりますね。この作品を見て僕の足が遅いと思われたなら、僕の勝ちですね。…勝ちって何ですか?

Q …何でしょう?
ただ、走るのは本当に好きですよ。普段から少し太ってきたかなと思うと走って汗かいて痩せるようにするし、仕事とは関係なくまったくの趣味で地元・北海道のマラソン大会に出場したこともありますから。

Q 戸次さんが夜寝る前に必ずすることはなんですか?
部屋の電気を消します。明るいままでも寝れないことはないんですが、起きた時に目覚めが悪いというか、なんかくやしくて「くそ~っ!」って思うんですよ。なので電気を消します。

Q 今まで印象の残っているのは何話の走りですか?
どれというより、夏場でスーツを着たまま走るのでどれも大変といえば大変でしたね。毎回汗だくになってましたから。でも僕は汗かくのは嫌いじゃないし、本当に大変だったのは衣装さんだったかもしれません(笑)。

Q 仮に茂木と勝負をしたら勝てる自信はありますか?
僕が茂木と?難しい質問ですが、まあ茂木は持久力がなさそうなのでおそらく僕…つまり戸次が勝てると思います。

Q 茂木は大田原をどう思っているんでしょうか?
盲目的に尊敬している人ですね。そうでなければ、何の疑いもなくあそこまでついていけないと思うんです。

Q 上司ではない六郎のことはどう思っているのでしょうか?
大田原警部同様、絶対的な信頼をおいている人ですね。そうでなければ、いろんなことにつっこんでます。それをせずに従っているということはそこに尊敬と信頼があるんでしょう。

Q 純粋なんですね。
基本、バカなんでしょうね(笑)。よく刑事になれたなと不思議に思います。もっともそれを言ったら大田原警部なんてもっと不思議ですよね。警部といえばかなりのエリートなのに…。

Q 謎です(笑)。
そういうところを含め素敵なチームです。この人たちのやることは間違いないと思ってなければこのチームにはいられません(笑)。

Q 茂木は優秀な刑事ですか?
優秀ではないけど、敵はいないタイプの人間ですね。大概のことは「茂木だからしょうがないか」って周りが許してくれそうだなって。

Q 聞き込みで情報提供者を見つけてくることを考えると優秀なのでは?
ただ、その情報が事件解決に役立っているかは疑問ですよね。むしろ解決を遠ざけてる無益な情報もあって、というかそれがほとんど。やはり優秀とは言いがたいですね。

Q 茂木は3話で真犯人に手錠をかけました。この作品で手錠をかけるのはとても貴重なシーンだと思うのですが、その時の気持ちはいかがでしたか?
あの時はすっかり茂木になりきってましたね。犯人を当てたことに感動している大田原警部に「茂木、逮捕だ」って言われて、「本当にオレなんかでいいんですか」って恐縮していました。感動的なシーンでしたね(笑)。

Q 戸次さんが朝起きて必ずすることは何ですか?
目覚ましを止めますね。僕は北海道の部屋には目覚ましが3個ありますから。さらに携帯を2分おきに5回鳴らします。正確にいうと、携帯電話の5回の中に目覚ましを散りばめて微妙に遠い所に置いておくと、止める作業が単調ではなくなるので、割とせわしなく動いているうちに起きるんです。なのでひと作業分くらいの労力は使ってると思います。

Q 今後、戸次さんが茂木に望むことはありますか?
茂木にというより、個人的に六郎さんの空想の中で犯人に仕立て上げられる人が再現シーンでする悪人メイクが非常に気になっていてあれを茂木でやってみたいです。

Q それはなぜ?
だって楽しそうじゃないですか。見ているとギャップがたまらないんです。現実と想像では、同じ人物でありながらまったく別人になってるのが好きですね。やってみたいです。

Q 刑事にして容疑者とはすごいギャップですね。
そうですね。ただ六郎さんの中では大田原、リカコ、茂木は信頼しているようなので難しいと思います。いつか続編なり映画化なりされた際にはぜひ監督に申し出たいと思います。そこは緩い…いや、柔軟な方なので対応してくれそうですから(笑)。

Q 戸次さんから見て福田監督はどのような人ですか?
監督と言えばとてもエライ人で僕からすればかなり雲の上の人的存在。とても気を使って接するべき人というイメージがあるんですが、福田さんはそれをくつがえす方です。じっくりバカ話をする人だなと。

Q バカ話をしているんですか?
監督の求めているシーンのテイストは話してみないとわからないし、じっくり仲良くなることで作品もよくなるし僕自身も監督の求めている演技ができるようになる。姿勢としては真面目なんですが、作品のテイストがテイストなだけに話している内容はバカなんですよ。福田監督も成田監督も壁を感じさせない、とても仲良くなりたいと思える素敵な方でした。

Q 現場の雰囲気を教えてください。
一言でいうなら大変です。普通の現場は役者としていい演技をすることやみんなでいい作品を作り上げることが1番にあるけれど、この現場はそれが2番目だと思うんですよ。1番は"笑わないようにすること"が求められる。これは厳しかったです。役者としての未熟さを痛感させられました。何で笑っちゃうかというと、どこか客観視しているからなんですよ。本来、茂木は大真面目で六郎さんの言うことを信じて動いているわけだから役になりきれば笑わないはずなのに笑っちゃう。それがくやしいですね。

Q 慣れたり、鍛えられたりしましたか?
そうですね。とはいいつつ、つい先ほどのシーンもかなり危なかったんですけど(笑)。でも頑張りました。そういう時にいつも感じるのは高橋さんのすごさです。笑ったとしてもリハーサルまでで本番は表情が引き締まってますから。大田原警部になりきってるんだなと。高橋さんを見て自分も頑張らなくてはと刺激を受けました。

Q 放送が始まってから周りの反響はいかがですか?
知り合いからは「やっとシゲのハマリ役がきたね」と言われています。もうそれしか言われません。それは僕が茂木に似ているわけではなく、舞台でやっている濃い演技が映像でもできるという意味なんですけど。

Q 今後の茂木のみどころをお願いします。
反応を見ていると、みなさん茂木の走りっぷりを楽しんでもらえているようなので最後までその期待にそえるよう頑張ります。監督をはじめスタッフさんが手を変え品を変えいろんなバージョンを考えてくださっているので、僕はそれに応えるべく「ぜや~っ!」って言いながら走っていますから。見事な演出法と撮影法で華麗な走りと熱血さを披露していこうと思います。楽しみにしていてください。

Q もし自分に困ったことが起こったら六郎に依頼しますか?
絶対にしません。だって探偵は時間で料金が発生するシステムですよね。それを考えると、六郎さんは33分無駄な捜査費用が発生しますから…うん、頼みません!しかも現時点で六郎が真犯人を見つけたのは1回で、確率でいうと6分の1。非常に悪い打率ですよね…。なので、僕は困ったことが起こったら警察に頼もうと思います。

鑑識官役 佐藤二朗

Q ここまで鑑識官を演じてこられていかがですか?
最初から感じていたことではあるんですが、いかんともしがたいユルさが流れる作品なのでその流れに乗っていければと思ってました。何も考えず、気持ちを楽にして挑めたドラマでしたね。途中、放送を見てちょっと楽にやり過ぎたかなと反省したりもして(笑)。

Q 楽にできたのはいいことなのでは?
妻に「家にいる時と変わらないじゃない。それでいいの!?」って少し怒られました…。

Q ご自身でOAを見てどのように思われましたか?
まったく妻の言う通りでしたね。かなり素の僕に近かったと思います。

Q 鑑識官=佐藤二朗さんということですか?
もちろん、僕はあそこまで変態ではないですよ(笑)。

Q 鑑識官を演じるうえで意識されていたことはありますか?
それは最初に福田監督とも話したんですが、鑑識官はやっていることが誰が見ても変態なので、あえて誇張したりはせずに普通に演じていこうと心がけてました。

Q 変わったキャラクターを普通に演じることに苦労はありましたか?
苦労ではありませんが、"話している内容はエロいのにやたら渋い"というギャップを出したくて、声を少し低くしたりしていたんです。たけど現場で剛くんから出る言葉が本当におもしろくてツッコミがつい笑ってしまう。そうすると渋いキャラクターにブレが出てしまわないかと危惧したんですが、監督に相談したら「あ、全然大丈夫!」って返事が返ってきました。

Q あっさりですね(笑)
それが「33分探偵」であり、福田さんなんでしょうね(笑)。

Q 鑑識官と六郎の会話はおもしろいです!
でも鑑識官にアドリブは無いんですよ。まったく台本通りです。

Q 背後にいる監督から「ええ~!?」とブーイングの声が聞こえましたが…
それは無視してください(笑)。確かにアドリブがないと言ったのはウソで、正確にはカットされていて放送されてないんです。もっともやりながら「どうせカットされるだろうな」って思うこともたまにありますけど(笑)。

Q 見られなくて残念です。
それでも充分楽しく演じさせていただいてます。本当に今までの連ドラではないような感覚を味あわせていただきました。

Q 佐藤さんが直したいけど治らないクセはありますか?
テンパると記憶が無くなる。部分部分なんですけど。最近でいえば、7話の水着ギャルのシーンがそうでした。テンションを一気にあげた時に、自分でどんな言葉を発したかまったく記憶にないんですよ。そうすると同じ芝居が2度できないので困ってるんです。

Q 鑑識官とアイさんの関係はどのような関係だと思われますか?
客観的に見てとてもおもしろい関係だと思います。アイも鑑識官のもくろみにうっすらと気が付きつつも実験には毎回つきあってくれますからね。不思議で素敵な関係です。

Q おもしろい関係を具体的に言うと?
ひたすらボケ続けているアイですが、本人は至って大真面目。演じる野波さんはどんな状況でも見事なまでに真剣に演じています。一方で鑑識官はボケやツッコミをする時もちょっと遊んでいる感じがある。その2人のバランスは非常に楽しめました。

Q 野波麻帆さんとの共演のご感想は?
とても演技派な女優さんですね。こういったシチュエーションも見事にこなしてしまうのは素晴らしい。一緒にできて楽しかったです。

Q アイは六郎にいくつもプレゼントを渡していますが、佐藤さんがもらってもいいなと思うプレゼントはありますか?
ないですね。なに1つとして(笑)。ただ、最終回のプレゼントを渡すシーンがとても好きですね。プレゼントの品もいいけれど、全体的にとてもかわいらしいシーンになっているので楽しみにしてください。

Q 鑑識官と六郎の関係はどう思われましたか?
アイとはまた違ったおもしろい関係ですね。鑑識官は六郎のことが好きだからああやって毎回なんらかの形でいじめてるんだと思うんですよね。もっとも六郎くんはまったく堪えてないみたいですけど(笑)。

Q 堂本さんとの共演のご感想は?
野波さん同様、すんなりあの世界に馴染めているのが素晴らしいなと思いました。毎回アイがプレゼントを渡して、六郎が答えて、鑑識官が笑いながらツッコむという構図。その時の剛くんはリハーサルや本番ごとに違う言葉を言うんですよ。おかけで僕は素で笑うことができましたから。とても助かりました。

Q 堂本さんはどんな方ですか?
最初はシャイな方なのかと思ってましたが、すごく気持ちのいい方でした。なによりおもしろい人です。毎回、撮影に来るのが楽しみでした。

Q 鑑識室では、いろいろな実験が行われていました。
楽しみましたが、実は簡単そうに見える実験もいざやってみるとなかなかうまくいかなかったりと結構大変でしたね。さらに僕は実験の説明もしなければいけなかったので、そのセリフを覚えてるのが少し大変でしたね。

Q 現場の雰囲気はいかがでしたか?
わりと舞台的な空間だなと感じました。セットの作りもそうですし、長回しでの撮影、カメラもセットの片面側からしか撮らないとか。それがドラマの現場では新鮮でした。監督の笑い声もよく響いてましたね(笑)。

Q 佐藤さんの初恋はいつ?どんな女性でしたか?
小学校4年の時のカナエちゃんです。彼女は昭和45年4月1日生まれでした。頭が良くて運動もできる子で、思いを告げずに片思いのまま終わりました。

Q 鑑識官のようなクセのある役を演じる醍醐味は?
なにより自分がとても楽しめることですね。その気持ちのまま悪ノリしないように、やり過ぎないように注意をしてました。

Q おさえていた?
あんまり信用されないかもしれませんが、あれでもやり過ぎないようにしてたんですよ、僕は(笑)。

Q 7話では水着ギャルととても楽しそうに見えましたが。
あれは監督から「いつもの10倍、いや20倍のテンションでいってください!」という指示があったんです。

Q あれは指示によるものだったんですね。
そしたら僕自身の押さえがきかなくなって300倍くらいのテンションになっちゃったんです(笑)。…すいません。

Q はしゃぐあまり下着が見えてました(笑)。
あれは計算外でしたね…。テレビで下着を見せたのは初めてです。これでファンが少しでも増えたら幸いです(笑)。

Q 鑑識官に今後望むことはありますか?
最初の設定ではアイがセクシーな服を着ているはずだったんです。それを一番近くで見られるととても楽しみにしていたんですが、実際に始まってみるとセクシーというよりかわいらしい服で、しかも白衣を着ている。それが唯一残念なことでした(笑)。なので、僕的には…いや、鑑識官としてはセクシーなシーンがあればいいなと思っているのですが。

Q では鑑識官的な今後のみどころをお願いします。
これまでずっと鑑識室の中だけだった2人ですが、7話ではアイが外に飛び出した。最終回まで鑑識官も部屋の外に出ることがあるのか、それを楽しみにしていただければうれしいです。…たいしたみどころになりませんか?

Q いいと思います!
では、もう1つ。最後までこのままのユルい感じでいくのか?もしかしたら、最後にすごいシリアスなシーンが出てくるかもしれないですからね。これは目が離せませんよ!

Q 佐藤さんが感じる「33分探偵」の魅力とは?
やはり、このバカバカしい感じですね。ドラマ界で攻めてる感じがしますから。そのことも、それに参加できてることも嬉しいです。

Q もし自分に困ったことが起こったら六郎に依頼しますか?
しません。もちろん。困った状況をかき回されたくありませんから。……そうですね…百歩譲ったとしても間違いなくしません!

大田原警部役 高橋克実

Q ここまで演じてこられていかがですか?
ここまで徹底しておバカなことを続けるのはすごいと思います。僕自身、回を追うごとに台本で吹き出す回数が増えている気がします。最近では、様々な現場でたくさんの方に「見てるよ!」「おもしろいね~」って言われるんですよ。「あんな大掛かりでバカをやっているのは見ていて気持ちいい」らしいです(笑)。現場でも土曜日が近づくと出演者同士で「今週は何を放送するんだっけ?」「村の話じゃない?」「早く見たいね」なんて会話も飛び出す。やっている人間たち自身がここまで放送を楽しみにするのはめずらしいです。

 

Q 放送を見てどう思われますか?
基本的には1話につき2~3回は見ます。1度は、撮影の空き時間に水川さんやスタッフと一緒に見て笑い疲れするほど笑い、その晩家で1人で見て笑い、翌日に剛くんと同じものを見てやっぱり笑ってました。

Q 笑ってますね~(笑)。
どれだけ笑ってるんだって話ですよ(笑)。台本も読んでるし撮影もしてるので展開はすべてわかっている。しかも同じものを2回見ても笑えるのはすごいでしょ。見ている時は完全に視聴者目線になってます。

Q 現場もよく笑い声が響いていました。
役者やスタッフの笑い声が入ってNGということが何度となくありましたから。とにかく笑わないで芝居することが一番の課題でしたね。

Q ここまで演じてきて、高橋さんが感じた大田原警部の魅力とは?
大田原個人の魅力なんてこの奇抜な作品の中ではどうでもいいとすら感じてしまいますが、強いてあげるなら探偵の言うことはすべて肯定する素直な心でしょうか(笑)。

Q 確か、最初の設定では"鬼警部"だったように記憶していますが。
そんな設定ありましたね(笑)。鬼かどうかはわかりませんが、バカではないはずですよ。バカではないけれど探偵の言うことはすべて信じる、この加減を演じるのは難しいなと思いました。

Q それをどう演じようと?
とにかく真剣であることを心がけました。4人(六郎、リカコ、茂木)の中では1番変な表情や奇妙なリアクションをしないキャラクターでしたね。

 

Q 素朴な疑問なんですが、警部はなぜ六郎の言うことを鵜呑みにするんでしょうか?
これまでも取材などで同じ事を聞かれましたが、それは僕に言われても…(笑)。見てわかるように、人物を深く掘り下げたり背景を考えたりするのを無視して作られている作品なので、通例の役作りは必要ないと僕は思ってるんですよ。ただ、あえて言うとすれば六郎のファンなんでしょうね。探偵の推理が当たる当たらないは大田原にとって問題ではないんです。

Q 探偵なのに?
かばうわけじゃないですけど、2回は真犯人を当ててますから。過程は全然違いましたけど(笑)。それに最後に意外といい事をいうんですよ。

Q あまり深く考えない方がいいと。
そうですね。物語自体がそうですから。

 

Q 高橋さんが今1つだけ願い事が叶うなら何を願いますか?
パッと一瞬にして"温かい家庭"が出てきたら嬉しいですね。「だたいま~」「おかえりなさい、あなた」なんて会話ができたら、そりゃもう最高ですよ。

Q 聞き込みシーンは毎回インパクトがありますが、高橋さんが印象に残っているのは?
どれも印象的ですが、僕はなぜか労働者になることが多かったですね。ADさん、照明さん、漁師さん、農夫さん…。3段階になっていて、駆け出しから始まり最後は指示を出してたりする。あらゆる職業を極めてる男です(笑)。自分で言うのもなんですが、そういう衣装が僕は似合うんですよ。着こなしは完璧だと思ってます(笑)。

Q 5話の王子様スタイルもされていました。
あれは現場に行くまで何も聞かされてなかったんです。台本にも"大田原の想像。野原を慶子と走っている"とだけ書かれていて、一言たりとも"王子様"なんて書いてなかったので想像だにしていませんでした。現場に行って白タイツを見た時に「タイツ…?」って思ってたら、ああいうことになってました(笑)。

 

Q 台本にないことが現場で行われることはあるんですか?
ありますね。監督からの提案もあれば役者がやったことが採用されたり。現場で生まれたことはたくさんあります。

Q 現場の雰囲気は?
剛くんと水川さんが楽しませてくれました。見てると関西の兄妹、「じゃりン子チエ」を実写で見ているような気分ですもん(笑)。言葉だけ聞いてるとケンカしてるのかと思うけど、顔は笑顔なんですよね。

Q 水川さんは「高橋さんもしっかり仲間に入ってる」と話してましたが。
呼ばれるんですよ。「高橋さん、聞いて~」って。

Q 頼られているんですね。
頼られているというか、話に入ると僕も同レベルになってますね。3人でいると自分が関西弁を話せないことがとても残念に思ったりします(笑)。

 

Q 撮影はかなり過酷なスケジュールで進んでいました。
そうですね。近年まれにみる過酷さでした(笑)。途中、時間の感覚がよくわからなくなることもありましたから。

Q 一番つらかったのは?
いや、確かに大変ではあったんですが、振り返ってみるといつも笑ってた気がしますね。

Q それは作品のおもしろさで?
剛くんと水川さんのおかげですね。おそらくスタッフも同じ気持ちだと思います。2人がどんな状況も笑いに変えてくれるんですよ。睡眠不足や疲れがピークに達すると現場でもいろいろミスが起きたりするけれど、それをネタにして笑いに変えてくれるから現場がピリピリしない。2人に助けられましたね。

 

Q 高橋さんの自慢を教えてください。
自慢できることは、料理ですね。最近、作って美味しかったのはきんぴらごぼう。売っているものより薄味になっていて、色もごぼう、人参ともにほぼ食材の色が残ってます。これはかなり自慢の一品です。

Q 特に印象的だった物語はありますか?
2話はいろんな意味で印象に残ってます。まだ撮影が始まったばかりで僕もキャラクターを探り探りの段階だったんですが、ゲストの人たちが出てくる人出てくる人みんなキャラが濃い(笑)。かなり強烈でした。

Q 別荘殺人の回ですね。
終わってみれば自殺ですからね。事件でも何でもなかったのに、みんなであれだけ右往左往するっていうのも「33分探偵」ならではですね。

 

Q 7話ではミュージカルにも挑戦されてました。
あれも強烈でした…。その場でダンスを指導していただいたんですが、僕踊れないですもん(笑)。しかも帽子は小さくて入らないし、スーツもパツパツ。"急遽やった"という設定だからあえてなんですが、どうみてもボスの風貌じゃないよねって(笑)。すべてにおいてチープな感じが"らしく"て衝撃でした (笑)。

Q 大田原の野望として自分で事件を解決したいとは思いませんか?
ここまできたらもういいです。確かにこんなんでよくクビにならないなってほど自分では解決してないけど、なんといっても部下がただ走ってるだけの茂木ですから(笑)。

Q でも、聞き込みで目撃者を見つけたりも…
それも結果的には有力情報ではないですから。そういう意味では情報屋や鑑識官の方がよっぽど有力な情報をくれてますよ。ということは、大田原も茂木もまったく役に立ってないという事ですね…。

 

Q 捜査以外でこんな大田原を見せたいというのは?
もう充分やらせていただけて満足してます(笑)。見合いもさせていただきましたからね。

Q 残念ながら実りませんでした…
殺人犯でしたからね。そもそも好きになるのが早いんですよ、大田原は。見合いしてちょっと会っただけなのにすっかりほれ込んでしまって。ただ、実際にあれは他人事とは思えません。

Q というのは?
僕もテレビ局などで受付の方に微笑まれただけで、すぐ好きになっちゃうんですよ。向こうは仕事で笑顔になってるだけなのに「もしかしたらオレに気があるのか?」なんて思ったりして(笑)。おかげで役作りは必要なかったです。

 

Q 最後に、高橋さんの感じる『33分探偵』の魅力をお願いします。
オンタイムで見つつ、録画して何度も見てください。何度見てもおもしろいし、新しい発見がいっぱいあると思います。やってる僕らもその場では見落としてしまって映像を見て改めて気付くことがあるくらいですから、探したらビックリするほどあると思いますよ。

Q もし自分に困ったことが起こったら六郎に依頼しますか?
頼むわけないじゃないですか(笑)。自分が困ってるのにどうして探偵に頼まなくちゃいけないんですか。一瞬、33分で解決するからいいかな…と思ったけど、それで解決できるなら探偵に頼まなくても自分で解決できそうだし(笑)。しかも同時にリカコと大田原と茂木もついて来るわけですよね。いらないですねぇ。

鞍馬六郎(小学生)役 前田旺次郎

Q 旺志郎くんは何年生ですか?
小学2年生です。

Q 最初に鞍馬六郎を演じると聞いて、どう思いましたか?
めっちゃ、うれしかった!

Q 大人の六郎・堂本剛さんはどんなイメージだった?
テレビで見た時に楽しい人やったから、会った時には遊べるんやないかなーって期待してた。だから会うのをめっちゃ楽しみにしてた!

Q 実際、堂本剛さんに会っての感想は?
すっごい楽しい人やったから、一緒に遊べてうれしかった~。

Q 何をして遊んだの?
"開くもの探し"を一緒にやった。部屋の中にドアとかの"開くもの"がどれだけあるかって探したりしたの。めちゃくちゃ開いたで。

Q どんな話をしたの?
全然、話してへん。お話をせんと、ずっと遊んでた。

Q 水川さんとも遊んでたよね?
さっき、一緒に遊んでくれた。めっちゃ楽しい人やった。

Q 水川さんとは話をした?
う~ん、遊んでた!あとはお菓子もくれたで!

Q 堂本さんから"ギロン顔"をされてビックリしなかった?
全然。ビックリも怖いこともなくて、おもしろいなって思った。

 

Q 撮影では自分が"ギロン"をやらなくちゃいけないけど、大丈夫?
え~…できるかな…、僕。心配かも。でも、何回も目の前でやってくれたし、今はまだ自信がないけど、いろいろ教えてもらって頑張る!

Q 台本を読んだ感想は?
大阪弁やし、ボケも入ってて、最高やなって思った!

Q 自分で六郎を演じてる想像ができた?
うん。すごく楽しみになってきた。

Q 撮影前日はよく眠れた?
いっぱい眠った!全然緊張しなかったし。だってな、現場がどんなもんかわからないから緊張のしようがなかったもん。

Q じゃあ、リラックスしてクランクインできたんだ。
ううん。現場に来たら大人の人がいっぱいおって、ちょっと緊張した。撮影の現場はこんなもんなんやなーって。

Q 難しいセリフがいっぱいだけど、覚えるのは大変だった?。
全然、覚えるのは大変やなかったよ。ほんまに!でも言葉が難しいのは大変やったかな。

 

Q セリフはどうやって覚えたの?
お母さんと一緒に、いっぱいいっぱい読んだ。もう完璧やで。ホンマやもん!

Q 六郎スタイルをしてみての感想は?
ちょっとかっこええ!でもな、メガネはいつもしてへんから、ずっとかけてると痛いねん。それが大変。

Q 演じてみての感想は?
めっちゃ緊張したわ。だってな、こ~んな長いセリフがあるしな、ちょっとでも間違えると最初からやり直しになってみんなに迷惑かけるし。ま、でも失敗したら失敗したで、その時はその時や。

 

Q 監督からどんな指示があった?
ゆっくりだけどハッキリ、それでいて探偵らしく話してくれって言われた。

Q 難しい注文だね。できた?
うん。しゃべり方とか考えてるポーズとか、全部が探偵っぽくなってたで。

Q 現場で楽しかったことは、どんなこと?
ドーナツ(差し入れ)をいっぱい食べたこと!めっちゃ美味しかったで。

Q うーんと…、お芝居してて楽しかったことは(笑)?
(ロケ)セットがちゃんとあってな、いろんなことが楽しかった。これからまた別のセットも見られるから、それも楽しみ。

Q お気に入りのセリフやシーンはあった?
セリフでな「なんやかんやは…」ってあるんやけど、それが好き。だって、あのセリフ、聞かれてることに答えてないやんか。意味ないやん、それ。そういうセリフが他にもあって、それが好き。

Q 小学生の六郎は旺志郎くんから見て、どんな人に見えた?
おもしろい子やなって。旺志郎がやるにはピッタリやなって思った。

Q 大人の共演者さんたちは。どう思った?
みんなな、ふざけてるのか本気なのかよくわからなくて。だから、みんなおもしろかった!

 

Q 僕のココを見て欲しい!っていうおすすめポイントはある?
粘土でエルキュール・ポアロ作るところ。そこで僕、めっちゃ大阪弁で話してるから。僕は大阪弁で話すのは楽やから。でも「何でしょう?」とか、普通にしゃべらなあかんところもあって、そこは最初ちょっとなまっちゃった。

Q ズバリ「帰ってくるのか!?33分探偵」のみどころは?
事件を解決するかっこいい旺志郎と、六郎の口グセ「なるほろ…」を言うところ。でも、やっぱり全部(笑)!

Q もし自分に困ったことが起こったら六郎に依頼しますか?
ううん、自分で解決する。人を頼りにはせんもん。六郎が頼りにならないわけちゃうけど、よく知らない人やし。それに、六郎は答え出してくれへんしな、そしたら困るし…。やっぱり自分かお母さんと相談して解決するわ。

情報屋役 オードリー

Q 撮影を終えられての感想は?
春日「ドラマは初挑戦でしたが、自分を褒めたい気持ちでいっぱいです」
若林「僕も春日の演技を初めて見ましたけど、ものすごい存在感でしたね」
春日「そうなんですよ。セリフを言わない部分でも目で演技をしてますからね。まさか自分がここまでできるとは思わなかったです」

Q ドラマ出演にあたり"相当な"練習をしていると思われますが、どのような準備をしてこられましたか?
若林「マネージャーに六郎さん役をやってもらい何度も練習しましたが、回を重ねるごとに春日が入ってくる割合が増えてましたね。春日が入ってくることでテンポが狂って非常にやりづらいんですが、どうせ現場でカットの指示がくるだろうと思っていたんですよ。でも思いのほかOKが出てしまい、僕としてはなくなって欲しかったなというところです」
春日「僕は靴磨き屋さんの役ということで、上野に半日行って修業してきましたよ。僕は憑依型の人間なんで」
若林「演じ方がね」
春日「ええ、そうなんです。今日はバッチリ何かが降りてきてましたね」

Q 今日の演技を採点するなら、100点中何点ですか?
春日「自分的には100点あげても恥ずかしくない演技ができたと思っています」
若林「僕は98点ですね。これはM-1グランプリでカウス師匠が僕たちにつけてくれた点数と一緒です。春日は40点くらいですよ」
春日「いえ、春日は絶対に100点です」

Q これを機に、これから俳優としての活動をしたいとは思いますか?
若林「そうですね。これからもっといろんなことに挑戦していければいいなと思います、はい」
春日「これがOAされた直後からオファーが殺到すると思いますが、1つ1つ丁寧にやっていこうと思います」

Q 堂本剛さんとは何か話されましたか?
若林「剛さんはいつも春日に会うたびに"テレビで見るより、実際は(背が)小さい"と言ってくれるんですが、今日も会うなり"今日も小さいね"なんて言ってました(笑)」
春日「剛くんくらいですよ、春日にそんなことを言うのは」
若林「いやいや。どうも春日はテレビで見ると185cmくらいありそうに見えるらしいんですが、実際は174cmですからね。普通なんですよ、普通。普通の男です(笑)」
春日「そんなことはありませ…」
若林「真面目ですよ~。今日も撮影前は地味に台本を読み直したりして、ちゃんと仕事しようと思ったんでしょうね(笑)」
春日「やっぱり世間の期待には応えたいですからね。ただ1つ言うと、春日は小さくないです。デカイ男ですよ。2m08cmあると書いておいてください」

Q 出演シーンのみどころをお願いします。
若林「そうですね。春日の雑なアドリブというか、すごく雑な入り方はみどころだと思います。本番ではリハーサルよりグッと入ってきましたから」
春日「そうですね。入っちゃいますね。春日的には修業した靴磨き屋さんの演技ですね。普段とは違う春日の魅力が詰まってると思いますよ」

Q 1000円でオードリーさんの情報を1つ売ってください。
若林「先日、春日が写真週刊誌に撮られた女性がある女性アーティストに似ているポッチャリ美女と表現されていましたが、実際は某うがい薬のキャラクターのカバに似てます(笑)。1000円ではそれだけですね」

Q 元祖情報屋(?)の小島よしおさんに一言!
若林「小島君はリハーサルの段階からバチバチでしたよ」
春日「どこからか我々がドラマ初出演という情報を聞きつけたらしく、ものすごく先輩面をしてくるんですよ。楽屋にいる時から"ドラマの現場っていうのは…"って偉そうに言ってくるんですよ」
若林「それなのに、いざ本番になったらフワフワしてるし」
春日「"芝居はリハーサルとかも含め何回かやるけど、現場に迷惑をかけないようにね"とか言いながら、自分はいきなりNG出してましたからね」
若林「あれは本当にビックリでしたね(笑)」
春日「ただ迷惑でしたね(笑)」

情報屋役 ナイツ
Q 撮影を終えられての感想は?
塙「やはり月9の主演は初めてということで…」
土屋「主演じゃないよ。月9でもないし」
塙「え?あ、違うの?」
土屋「すいません。塙に伝えておくの忘れてました。ドラマといえば主演と思い込んでるみたいで…」
塙「あ~、すいません。でも大変でした。先日、自分でドラマを撮ったんですがスタッフは5人くらいだったんですよ。でも今日は30人くらいいて緊張しそうだったので、ここは演芸場だと思って演じましたね」
土屋「おかげで緊張せずにできたと思います。僕の場合、仕事内容は相方の訂正という普段と変わらないことだったので、いつも通りの感じを出せたと思います」

Q ドラマ出演にあたり"相当な"練習をしてきたと思われますが、実際どれほど練習されましたか?
塙「この日のために去年から舞台をたくさん踏んできましたし、"ヤホー"というネタも考えました」
土屋「この日のためだったっけ?初めて聞いたけど…」
塙「その努力が監督に認められるといいですね」

Q これを機に、俳優としての活動も広がりそうですか?
塙「そうですね。広がると思います。手応えは感じてます」
土屋「僕のように間違いを正すだけという局アナ的なポジションでドラマ出演を果たした人って、これまであまりいなかったと思うんですよ。これで新境地を開きたいなと思います(笑)」

Q 今日の演技を採点するなら、100点中何点ですか?
塙「えー、そんな質問されたことないですよ。難しいですね…。どうしようかな…。じゃあ、60点くらいで」
土屋「僕は15点くらいですね」

Q 低いですね。残りの点数は何が足りなかったんでしょう?
土屋「セリフですね(笑)」
塙「出演分数です(笑)。撮影もあっという間に終わってしまいました」

Q 視聴者の方にメッセージをお願いします。
塙「堂本剛さん主演ということで若い女性の方がたくさん見ている作品だと思うんですがそういう方たちに僕たちを知ってもらい、反対に僕らが出ることでご年配の方がこの作品に興味を持っていただければいいですね」
土屋「相乗効果で浅草に若い女性が足を運んでくれれば、嬉しい限りです」

Q 1000円でナイツさんの情報を1つ売ってください。
土屋「2月に塙が結婚して、思いのほかニュースなどに取り上げていただいたんですが…」
塙「そうでした。ありがとうございます」
土屋「で、実は僕もついこの間、結婚したんですよ。実はも何も別にどこにも隠してないのに、さして騒がれることも取り上げられることもないので何だったら1000円でいかがでしょう?」
塙「いいんじゃない。話題にならかったもんね」
土屋「そうそう。なんか"塙が結婚したばかりだから、もういいか"みたいな感じで」
塙「むしろ僕たちが1000円払うので、ぜひ掲載してください」

Q 最後に、小島よしおさんに一言!
塙「僕らの師匠である、内海桂子師匠が浅草のお客さんの前で"最近はわけのわからない芸人が増えた。海水パンツ1枚で変な踊りをして…"ってよく話してるんですよ」
土屋「それは、おそらく小島よしおさんのことだと思うんですよ(笑)」
塙「なので、桂子師匠には気をつけろと言いたいですね(笑)。桂子師匠に会う時はスーツにネクタイ着用でお願いしたいなと」
土屋「それだけ気をつけてくれれば大丈夫だと思います(笑)」

情報屋役 はるな愛

Q 撮影を終えられての感想は?
愛「ダンスを踊りながらセリフを言うのは今まで経験がなくて、めちゃくちゃ大変でした。みなさんお忙しいのに私が失敗して撮影を長引かせるわけにはいかないというプレッシャーもあったので本当に緊張しましたね。もちろん(劇中で踊っている)社交ダンスも踊ったことがなくてステップを覚えるところからのスタート。もうテンパってました(笑)」

Q ドラマ出演にあたり"相当な"練習をしていると思われますが、どのような準備をしてこられましたか?
愛「言うよね~。でも実際は、役作りはしない方がいいかなと特に何もしてないですね。私は元々は男の子で毎日女を演じてるようなものだから、さらに演技をすると芝居がクサくなっちゃうかなって。自分らしくできればいいなと思ってぶつかっていきました」

Q 今日の演技を採点するなら、100点中何点ですか?
愛「80点かな。高いよね~。というのも、私らしくできたからいいかなって。残りの20点は剛さんと手つないで踊ったから、剛さんが私に惑わされたんじゃないかと心配してる分の点数です(ハート)」

Q 堂本剛さんとは何か話されましたか?
愛「そんな余裕なかったよね~。本当にダンスとセリフに必死だったので」

Q リハーサルから本番までの短い時間でダンスもマスターされて、本番は1発OKでしたよね!
愛「それはジェントルマン(堂本剛さん)のお・か・げ(ハート)次のフリに行く前にきっかけとして大きく動いてくれたり、いろいろリードしてくれたんです。私もダンスをやっていて"ダンサーならではの気づかい"というのがあるんですが、剛さんからまさにそれを感じました。その時は緊張してたから感謝だけだったけど、今になってじわじわとかっこいいよね~って思えてきて。一方的だけど、愛が芽生えちゃったよね~」

Q 出演シーンのみどころをお願いします。
愛「今回かなり難しい挑戦だったんですけど、剛さんが「あうんの呼吸でやっていこう」って言ってくれた一言が、乙女としてこんな嬉しいことはなかったです。わかるよね~。ただ、その嬉しさが伝わらないほどガチガチに緊張している私をぜひ見て欲しいと思います(笑)」

Q 1000円ではるな愛さんの情報を1つ売ってください。
愛「1000円なら美味しいお好み焼きの作り方を教えちゃおうかな(ハート)うちのお好み焼き屋さん来てくれたら教えてもいいかも(笑)」

Q 元祖情報屋(?)の小島よしおさんに一言!
愛「来るよね~。あの迫り方(*どんな風に迫っているのかは放送をお楽しみに!)、本当に怖かったもん。バラエティ番組では見せないような流れというか、ガンガン来る迫り方にもうどうしようかと思っちゃっいました。そりゃもう逃げるよね~」

氏家警部役 沢村一樹

Q 最初に「33分探偵」出演を聞いてどう思いました?
これは忙しくなりそうだなと覚悟を決めました(笑)。

Q 台本を読んで、どう思いましたか?
実は、最初にこの「33分探偵」の世界観に触れたのは台本だったんです。意味がまったくわかりませんでした(笑)。

Q 意味がわからないとは?
おもむろに"スカイダイビングで"とか出てくるんですよ。これは1週間で撮りきれる脚本じゃないぞと驚きの連続でしたね。後になって前シリーズを見て、もろもろ納得できましたけど。

Q ストーリー部分の感想は?
ストーリー? これってストーリーありましたっけ?

Q あります(笑)。六郎が事件を解決していく(一応)探偵ものです。
あ~、なるほど。でも、すいません。ストーリーはよく思い出せません(笑)。

Q 撮影中なのに?
ストーリーより気になることがいろいろある現場なんですよ。

 

Q では、演じる氏家警部とはどんな人物だと思いますか?
それも、ちょっとよくわからないですね…。

Q 撮影中なのに?
あ、台本のト書き(※セリフとセリフの間に感情や動きなどが書かれた部分)には"エリート警部"と書いてありました。あと、セリフで「京都府警イチの理論派」というのもありましたね。それをヒントに演じようと思っているんですが、まだ探っている途中なんです。

Q もう撮影はかなり進んでますが、まだ探っている途中?
あと1日撮影が残ってるので、その時までに間に合えばいいかなと。…間に合えばいいですね。

Q ということは、これまでの撮影はどのように演じてたのでしょうか?
その時その時の気分で演じてみました(笑)。

Q 沢村さんの好きな女性のタイプを教えてください
口が堅い人です(笑)。そこが一番ですね。もっと細かいことを言うと、口は堅いけど体が柔らかい方がいいです。体が柔らかいといろいろいいと思うので。

Q 撮影に入る前に福田監督からの要望はありましたか?
監督から指示があったのは髪型と走り方だけですね。それで、氏家のキャラクターは"出オチ"なんだと僕は理解しましたが…、違いますか(笑)?

Q 演じるうえで戸惑いはありませんでしたか?
戸惑いだらけでした。今も戸惑ってますから。迷うと監督に2パターン示して「どっちがいいですか?」と相談をするんですが、そういう時はだいたい「そっち?」っていう方が採用だったりするんで、ますます戸惑いますね(笑)。

Q これぞ"氏家スタイル"というものはありますか?
氏家は基本的に生真面目な人間で、冗談も言えないタイプなんです。だから発言はとんちんかんでも、本人はあくまでも大真面目であること。そこだけは一貫してやっているつもりです。実は僕の現場マネージャーが、まさにそういうタイプで。自然にしていればおもしろいけど、笑わせようとするとみんな引いてしまう (笑)。身近なところにいい見本がありました。

Q 「33分探偵」は現場も独特な感じがしますが、すぐに馴染めましたか?
それは大丈夫でした。(堂本)剛くんや(水川)あさみちゃんが温かく迎え入れてくれたおかげだと思います。

Q 現場で印象的な出来事はありましたか?
たくさんあり過ぎて思い出せないくらいです。ただ、時々あさみちゃんには神様が降りてくることがよくわかりました (笑)。とにかく発想がすごいんですよ。撮影の合間にふと隣りを見ると通販ごっこやアニメのヒーローになって対決してる2人がいたりするんです。天才と天才のぶつかり合いを、一番前の特等席で見学している気分ですね。

Q 沢村さんも、水川さん開発のゲームの"餌食"になっているとの証言もあります(※堂本剛インタビュー参照)。
僕も一緒になって楽しんでますよ。(ゲームが)あまりにもバカバカしくて、やってると楽しくなってくるんですよ(笑)。もしかしたら彼女は天才かも…とすら思います。

Q 芝居面で「33分探偵」の世界観を実感できたことはありますか?
まず驚いたのが、この現場は"つながり"を気にしなくていいということでした。前のシーンであったはずの腕時計やメガネが、次のシーンでなくなっていてもさして大きな問題ではないようです(笑)。それは衝撃でしたね。

Q この現場では笑いを堪えるのが大変とよく聞きますが…。
それもいっぱいありました。よくカメラに映ってない角度を向いて笑ってましたから。泣くシーンでは、笑いを堪えなければいけないつらさで自然に泣けました(笑)。生まれて初めての経験です。

Q この作品における、氏家のポジションはどのようなものだと思いますか?
ポジションですか…。大田原警部演じる高橋克実さんが忙しい時の代打というところでしょうか(笑)。

Q 沢村さんが誰にも負けないと思う特技は何ですか?
"エロ男爵"としての下積みの長さです。かなり修業を積んできましたから(笑)。もう1つ、誰にも負けないと思うのは妻への愛情の深さです!

Q 沢村さんから見て、六郎はどのような人だと思いますか?
視野が広いのか狭いのかわからないんですが、思い込みというか勘違いが生むあの堂々さは見習うべきものがありますね。いろんなことに気付きがゆえに繊細になり過ぎているのかなと思います。長生きするタイプですね(笑)。

Q 六郎と氏家は、どのような関係なのでしょうか?
事件を解決したいという思いは一緒なんです。というか、その思い以外はほとんど接点がない2人ですから(笑)。このかみ合わなさは相当なものですよね。かみ合わないから、お互いが邪魔にならないでいられる。ある意味、いい関係なのかもしれません。

Q 最初は六郎と対立しそうな気配もあった氏家ですが、後半では六郎の推理を受け入れてましたね。
基本的に何も考えてない人なので、人の意見を受け入れる方が楽なんですよ(笑)。何か言われると「ああ、そうだ!」って思うけど、また次に何か言われると「ああ、そうだ!」って。その時には、前に「そうだ」と言ったことを忘れてるんだと思います。

Q 氏家のような個性の強いキャラクターを演じる醍醐味とは?
"こう演じたらこうなる"というパターン化しているものを崩していくのは演じていておもしろいですね。ふり幅のある役だと、みんなが「こうくるだろう」と思っていることをうまく裏切りたいという気持ちがあっていろいろ挑戦してます。

Q 堂本さんと共演されてのご感想は?
合間にゲームで遊んでいながらも、頭では常にどうすればおもしろくなるかを考えてる方ですね。演技を見てさすがだなと思わされることが多々あります。関西弁の使い方や細かい仕草が絶妙で、本当にすごいなと思います。

Q 水川さんと共演されてのご感想は?
特に語るべきことはないんですが(笑)、「すごく優しくて、いつも現場のことを考えてて、かわいらしい人です」と言えと本人から指示がありましたので、そういうことにしておいてください(笑)。

Q 沢村さんが感じるこの作品の魅力とは?
これだけバカバカしいものを、大の大人たちが真面目に作っているところに尽きると思うんですよね。監督と剛くんの息が合っているので、これだけバカバカしいことをしていても崩れないところがすごいなと思います。

Q 沢村さんは好きですか?
好きですね。ただのドタバタではなく、すごく練られている作品ですよね。特にセリフのおもしろさは抜群です。言葉ってこんな風にいじるとこんなにおもしろくなるんだというのを改めて感じました。

Q 最後に、みどころをお願いします!
台本がおもしろいだけにそれがちゃんと表現できているか僕自身に不安はありますが、剛くんやあさみちゃんに引っ張ってもらって本当に楽しい作品に仕上がってると思います。楽しんでください!

Q もし自分に困ったことが起こったら六郎に依頼しますか?
しないです(即答)。理由は…ドラマを見ればわかりますよね(笑)。もし問題が解決しなくてもいいのであれば依頼するという選択もありますが、本当に困ってるならまずしないですね。

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