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優しさを胸に抱いて

作詩:堂本剛(歌詩
作曲:堂本剛

屋敷豪太:drums
種子田健:bass
西川進:guitar
十川ともじ:acoustic piano

●アルバム「カバ初回盤 堂本剛 2013.05.08

カバ🦛オフィシャルサイト

🔷剛さんが生まれて初めて作詩作曲した曲。“LOVELOVEあいしてる” でギターを始めて半年後の1997年3月(17歳)に初披露。

🔷「LOVE LOVE あいしてる」でギターを学んで半年。Fが弾けるようになった剛さんが作った、珠玉のバラード。1コーラス目の歌詩は当時書いたもの。彼のピュアで温かい心を感じます。2コーラス目は、存在しないと思われていたため(実際には存在し、番組HPに掲載されていますオリジナルの歌詩)、33歳の剛さんが書き加えた詩。深いところでは全く変わっていない剛さんのまっすぐな優しさ・温かさ・真面目さ…ギターとの出会い…LOVE LOVEでの思い出…聞く度に様々な感情や風景が胸をよぎる、ファンにとっても特別な一曲です。

🔷TAK☆KINのカムカムGUITAR KIDS #19

吉田拓郎さん(Y) 坂崎幸之助さん(S) 堂本剛さん(D)

 

Y 僕は今日は嬉しい.今日はお父さんとしては泣いてもいいなってぐらい嬉しい.もうね,ギターをいろいろやってきましたけども,ついに堂本剛が,自分で詞を書き,曲を作るようになったという.もう大変なことだ.

S あちらで練習してますけど.

Y すみません,作詞作曲の先生.その「優しさを胸に抱いて」.

S いいですね.

Y いいタイトルじゃないか,おい.どういう歌なの?

D これはですね,友達が俺に電話してきて,その後に書いた詞なんですけど.まあ,とりあえず「今なにやってんの?」っていう話から,「今ちょっと一人やねんけど」っていう話で.それで「なんで俺ってこんなに弱いんやろ?」って.

Y 友達が?

D そう言うんですよ.でね,この「別れ」という二文字は,すごく重いじゃないですか.「こんな言葉は必要ないって思っててんけども,口にするだけでも辛かってんけど,僕は最後につぶやいて頑張ってん」て言うてたんですよ.「このままいると,好きな人を傷つけていくから,僕は頑張って言ったんや」って泣きながら僕に語るわけですよ.「君の涙を見るたびに切なくて,君以外に誰も愛せないのがわかってたけども,別れて,君にもらった今までの優しさを胸に抱いて」っていう.

Y うん.詞を読んでいるだけじゃないか.

T まあ,簡単に言えば.

Y すごい詞だね,しかしね.

Y これは作品としては処女作っていうか,最初の作品?

D ってことですね.

Y で,曲も付いてるわけでしょ?

D いちおう付いてるんですけど.

Y そのいちおうをちょっと聴いてみないと.

《♩優しさを胸に抱いて 弾き語り》

D っていう歌です.

Y いや,すごい!

S メロディアス,すごい!!

Y コード進行もメチャクチャ奇麗でね.よくそんなコード進行わかったね.すごいいいね.盛り上がりとかもちゃんとあって,サビがあったりとか非常によくできてるね.

S 僕らのアマチュアの頃のレベルとぜんぜん違いますよ.

Y 俺の一番最初をの曲なんかね,俺の高校の時作ったいちばん最初の曲って,笑うよ

《♩じゅんちゃん》

Y おまえ,これはおまえね,情けないぐらい. でも,「優しさを胸に抱いて」はコード書いてもらって,俺たちでちゃんと演奏しよう.

S そうですね,いずれ.

D そうですか.

Y 近いうち.全員できるようにしよう.ハーモニー付けたりとか.

D おお,すげぇ.

Y これ,ステージで出来ればLOVE LOVEで.

D 僕がパンツ一丁で書いた詞ですよ.

Y それ,聞きたくなかったな.これは歌はこれでフルコーラスなの? 歌詞は?

D いや,いちおうまあ,とりあえず作ったっていう感じなんで.

S 2番欲しいですよね.

Y うん.

D あ,2番ですか.

Y 予想外の展開だったね.これはぜひ2コーラス目も聴きたいですね.それで曲として仕上げて,みんなで演奏しましょう.

S いいですね.

Y 今日は先生,ありがとうございました,いい曲を.

D いや,こちらこそありがとうございました.

🔷堂本剛とFashion & Music Book 2021.12.11
つよしんぐわーるどレポ

(韓国のファンの、“今日急に「優しさを胸に抱いて」を聴いて思わず涙が出てしまいました”というメールに対して)

「優しさを胸に抱いて」っていう曲は、いわゆる失恋ソングと言うか、別れの歌ではありますけれども。なんかこう、別れの歌って色々あって、別れた人を一方的にせめて、自分は悪くなくて、ということとか、強がって、とかいろんな表現あると思うけど、いや、なんか攻めたくないよな、と思うのは、僕はずっとあるっていうか。
その人がいてくれたことで今の自分だってあるわけだし、と思うと、全て否定することなんだろうか?って言う気がしちゃうから。恋というものは。


だから、恋のままで終わってしまってたら、そうなっていくかもしれないけど、恋から愛に変わった状況で過ごす時間が多かった2人だったとしたら、そんな気持ちってないよな、みたいな。


2人で出した決断とか、2人で歩いている「今」というものが、悲しいことではなくて。明るいことではないいけれども、2人で決めた「今」だし、2人で決めた答だから、それを愛してあげるっていうことが、やっぱり必要かなっていう。そういう気持ちが込められているのかなと思います。この曲には。

あの日誓った約束も守れなかったな〜、君以外誰も愛せないっていうことはわかってたけど。っていう。何ていうのかな、未練タラタラな歌があまり好きではないから、そうではなくて。男の人のラブソングに結構多いねんけどね、未練タラタラな感じっていうか。


でも、その人を、愛する人を、また違う愛し方というものに気づいて、愛していくっていうのかな。別れたあとも、愛していく、なんかそういう気持ちを綴った曲だと思います。

ドラマとか映画とかで役者する時と同じで、この歌詩の人になりきるっていうのかな、この歌詩の人、この言葉の意味をちゃんと伝えるために演じてる、ってわけではないけど、 伝えるたえめにその“ゾーン”に入って歌うってことをいつもしてるから、そういうエネルギーが飛んでいくというか、エネルギーを込めてるのでそれを感じ取ってもらったんじゃないかな、と思います。

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