デザイナー中島篤さんが手掛ける「アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)」と3回目のコラボ。今回はソロアルバムからセレクトし、このショーのためだけにミックスしたとのこと。
ATSUSHI NAKASHIMA インタビュー @SeeNowTokyo
Q.ミラノコレクションの魅力やショーのみどころについてお聞かせください
A.グッチやアルマーニなどビッグメゾンと同じ土俵に立てる勝負の場。コレクションに向けて何百アイテムも作るビッグメゾンと違い、自分たちは予算もスタッフも限られていますが、その中で一体一体のクオリティをきちんと上げていくことが評価に繋がるはずと信じています。ファッションウィーク中のミラノは、街全体でファッションの文化を応援している空気感に包まれています。タクシーに乗っても、「ファッショウィークで来たの?」と聞かれたり。大変ではありますが、それ以上に続けていきたいなという思いの方が強いですね。ショーは、前回に引き続き堂本剛さんの楽曲を使用。今回は彼の過去の楽曲をリミックスし、イタリア人ポップス歌手のアリーザ(Arisa)が即興で歌をのせる演出に。面白くなると思います。
2018年春夏ミラノ・コレクションが20日に開幕した。日本の「アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)」は初日の朝一番でショーを披露。ミラノ・コレクション公式スケジュールへの参加は4回目となり、集客も上々で安定感を増している。
トレンチコートやモッズコート、Gジャン、パーカといったクラシックなアイテムは一度分解し、YKKのファスナーで異なるアイテムや生地をつないで完成している。「ミラノでショーを始めて、異文化や異なる人種の共存の重要性を改めて感じており、そのメッセージも込めた」とデザイナーの中島篤。メイクのミズ(MIZU)やヘアの今泉亮爾によるヘアメイクにもそのコンセプトが反映されている。
音楽は今回も堂本剛が担当。堂本のソロアルバムからセレクトし、このショーだけにミックスした。また、ランウエイにイタリア人歌手のアリーザ(Arisa)が登場し、堂本の曲にオリジナルの歌詞をつけて熱唱。音楽でも異文化の融合を表現した。
中島篤さん:今、世の中の、世界的な事情として、戦争だったり、色々そういう事件が起きている中で、本当に、人種とか関係なく、ひとつになればいいなという願いを込めて、それを、クラシックアイテムに例えて、全く異なるトレンチとか、モッズコートとか、本当に全く異なるアイテムを、ひとつのアイテムにくっつける、と。イヤリングとかも、髪の毛を素材にして、それをファスナーで付け、途中から本物の毛になる、そういう色んなミックスが、至る所にあります。
ナレーション:今回ショー音楽を手掛けたのは、もちろん、堂本剛。その音楽にのせ、ショーの途中から突然歌声が。イタリア人歌手ARISAが登場し、流麗なメロディとなって重なり合っていく。
中島篤さん:テーマ的に、色んな要素を組み合わせるという部分があったので、今回、そういう二人のアーティストが一緒にやったら面白いんじゃないかと思って、依頼して、実現したんです。
ARISAさん:緊張していて、ずっと目を閉じていました。感動的で夢のような経験でした。ありがとう。