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春涙 (はるなみだ)

作詩:244 ENDLI-x(歌詩
作曲:244 ENDLI-x
編曲:244 ENDLI-x, 十川知司

◆十川知司:programming, keyboards, acoustic piano
◆ひぐちしょうこ:drums
◆上田ケンジ:bass
◆西川進:electric guitar
◆後藤勇一郎:violin, viola
◆小関純匡:instrumental technician
◆石塚良一:mixing engineer

●アルバム「I AND 愛」244ENDLI-x 2008.04.02

♩別バージョン『春涙〜Acoustic Piano Arrangement』

アルバム「Super funk market」.ENDRECHERI. 2023.8.26

●DVD「エンドリケリー LIVE DVD」Disc1

●DVD「薬師寺」初/通-Disc1

 

旧HP セルフライナーノーツ

テーマは“一度きり”。奥さんが先にこの世を去ってしまったお年寄りの男性を主人公として作った詩です。今日という日も一度きり…、“愛”や“命”とか“大切なあの人”も全て。そんな全ての一度を大事に大切に…と。周りにある全ての愛を真剣に、今以上に考えてもらいたいというメッセージが込められている作品です。

2011.04.09 Fashion & Music Book (つよしんぐわーるど)

大切な人を失ったときに、残された人が希望をもって新しい現実という一歩を踏み出せるように、そんな思いをこめて作った曲なんです。

 

阪神大震災があったりしたあの過去も、過去ではなくて現在として生きていますしね。物事が終わったから今は良いとかではなくて。その時に感じたつらい経験とともに生きてる人はいっぱいいますから。そういう人たちが、少しでも、力強く現実と向き合って生きていってもらえるように、阪神大震災のことも思いながらこの曲は生まれてます。

 

さまざまな思い、生きているひとりひとりの人間、そして天へと昇っていった魂、本当に、いろいろな時間と経験と感情を結びつけながら僕らは今生きているんですよね。その、つなぎとめている部分っていうか、そういうところを抱きしめてあげるような感覚です。

 

2023.04.08 Fashion & Music Book (つよしんぐわーるど)

[東京都のSRKさんからのメール]

私は3人子育て中の主婦です。去年からファンになり、剛さんの音楽も聴くようになりました。剛さんの紡ぐ歌は優しくて儚くてときに激しくて、私自身を日々鼓舞してくれています。中でも特に大切に聴いていきたい曲ができました。それは「春涙」です。初めて聴いた時、曲頭の「逢いたいよ」っていうフレーズを聴いた途端、「母だ」と自然と頭に浮かび、聴き進めていくと、私の母への想いを歌ってくれていると気が付き、それから聴くたびにじーんとしています。私の母は6年前の春、突然の病に倒れ亡くなりました。しかもその知らせを聴いたのが次女を出産した退院日でした。家族からの着信で目が覚め「朝倒れた」「息をしていない」「運ばれた」「亡くなった」と次々に連絡が入ったあの日、退院手続きをしなくてはいけないけれど身体が動かない。目の前には小さな命がすやすやと寝ているのに、涙が止まらない。一緒に出かけることが少なかった母ですが、子供が生まれてから一緒に過ごす時間も増えて、桜を毎年見るようになっていました。母との最後の別れの日も桜が綺麗でした。この曲は私にとってはhがすぐ近くに感じられる大事な曲になりました。これからも大切に聴き続けます。剛さん、遅ればせながらになりますが、素敵な音を紡いでくださりありがとうございました。

と綴ってくださいました。ありがとうございます。本当にね、楽曲を書いているシンガー・ソングライターの人生をやっていて、大事にしてることが2つあって。

1つは、本当にみんながただただ楽しめるもの、そういうものを書こう、というか。あまり余計な感情は入れないで、みんなが聴いたときにカッコいいなとか、いい歌やなとか、何の知識も入れずにただ言うだけ。ご飯食べた、美味しいなぁって言ってるような感じ。そういうような楽曲を創るっていうことも人生の中で大切だなと思うし、それをする時間って強く学びがあるんで大切だなと思っています。

でも、もう1つは、たった一人に寄り添う曲を書きたいと思ってるところがありまして。一番最初の大事にしてることって、大多数の方々に向けて書いてるようなアプローチだと思うんですが、やっぱりそのたった一人に向けて曲を書きたい。その一人が生きようと思ってくれたりとか、その痛みとか、悲しみのその向こうへと、その曲とともに歩いていってくれるようにとか、そんな想いで書いています。

この2つをすごく大事にしています。「春涙」はそのうちの本当にこの曲とともに痛みの向こうに歩いて行ってほしいなと思って書いている曲の1つです。

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